完全予約制です。詳しくは岳南電車からご予約ください。
鉄道夜景の取り組みの結果、岳南電車が日本夜景遺産に認定されました。鉄道の夜景としては、史上初。当フジパクが認定団体となり、認定をいただきました。
岳南電車の夜景遺産認定授与式にて、代表が認定証をいただきました。(夜景サミットIN北九州にて)
夜景サミットで、事例発表の場をいただき、岳南電車の夜景観光の取り組みをプレゼン
フジパク~富士山博覧会の初期は、工業都市・富士市ならではの魅力として「工場夜景」を巡る体験プログラムを企画しました。
しかし、全国では京浜・京葉・四日市・北九州などの大規模臨海工業地帯がネットワークを組み、「工場夜景ブーム」が形成されていました。
一方、富士市は製紙工場が中心であり、省エネルギーやコスト削減により夜間照明は最小限となっていました。さらに、周辺住宅への光害への配慮もあり、企業側が積極的に夜景プロモーションへ参加することは難しい状況でした。
フジパクは、このままでは富士市独自の夜景ブランドを築くことは困難であると考えました。
そこでフジパクは、
「明るい夜景だけが夜景ではない。」
という新しい考え方を提案しました。
夜景とは、光の量ではなく、
夜の風景そのものを味わう体験
であるという発想です。
そこで着目したのが岳南電車でした。
フジパクは、
「鉄道夜景」
という新しいコンセプトを打ち出しました。
昔の夜汽車を思わせる車窓。
暗闇の中に浮かぶ駅の灯り。
港の夜景。
繁華街の夜景。
工場夜景。
田園の夜景。
人々の生活夜景。
わずか9.2kmという短い路線の中で、多様な夜景を連続して楽しめることを価値として提案しました。
これは、従来の「見る夜景」ではなく、
「感じる夜景」
という新しい体験価値でした。
この独自性が評価され、
岳南電車は
日本夜景遺産
に認定されました。
これは、単に工場夜景が評価されたのではなく、
鉄道と夜景を組み合わせた体験価値
が評価されたものといえます。
夜景遺産登録を記念してフジパクが企画したのが
日本初「全線消灯電車」
でした。
車内灯をすべて消灯し、
乗客が暗闇の中で五感を研ぎ澄ませながら夜景を味わう企画です。
部分的に消灯する列車は全国にもありましたが、
営業運転中に
全線で消灯運転
を実施した例は前例がありませんでした。
これは営業距離9.2kmという全国でも屈指の短い路線だからこそ実現できた企画であり、岳南電車ならではの唯一無二の地域資源となりました。
メディアでも大きく取り上げられ、全国から多くの参加者が訪れる人気企画へと成長しました。
その後、富士市もシティープロモーションとして工場夜景を積極的に発信するようになりました。
その結果、
富士市が発信する「工場夜景」
フジパクが提案した「鉄道夜景」
という二つの夜景イメージが並行して紹介されるようになります。
工場夜景は、
煌々と輝く工場群を鑑賞する夜景。
一方、鉄道夜景は、
暗闇そのものを楽しみ、人々の暮らしや地域の灯りを感じる夜景。
両者は夜景という共通点を持ちながらも、コンセプトは大きく異なります。
日本夜景遺産認定以降も、フジパクは一貫して岳南電車「夜景電車」の運営協力を続け、参加者の案内や地域ガイドを担ってきました。
夜景遺産認定10周年記念事業では、その長年の活動が評価され、岳南電車から感謝状が贈られています。
この取り組みは、単に夜景イベントを企画したという話ではありません。
「ないものを嘆くのではなく、あるものの価値を見つけ直す。」
という地域プロデュースの実践です。